No Foreword

馬 と 音楽 と 混沌の世界。。

           



とある看護師の睡眠不足(スリープレスナイト)






『蔀屋S子の憂鬱』


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私は いつも通りの時間に帰宅して
いつもの部屋のいつもの場所に鞄をおろし、
座り込んだ。
そして、いつも通りの無駄な時間を過ごす。

この無駄な時間は楽しい。
その表現は、矛盾しているようでいて、自分では妙にしっくり来ると感じている言い回しだ。
やっているコト自体は楽しい。
だから続けているが、
その時間が自分の人生にとって全く益がないという思いが強くある。
つまりその時間は不毛であり、楽しいがやはり無駄なのだ。
誰しもそういう時間を持っていて、
そういう時間が人間には必要であるという思いもあるが、
上手く時間を使っている人は、
確実に無駄な時間を削るコトに成功しているのだろう。
自分には自制が足りないと反省しながらも、無駄な時間の使い方をしている最中、
彼氏から連絡が入る。
いつも、今日あったコトや思ったコトなどを報告してくれる。
コチラも連絡を返す。
内容はお互い同じようなモノだ。
その彼氏は、学生。
大学では文学部で史学を専攻しているらしい。
真面目で堅実なので、課題のレポート等も確実にこなし、
割と頭も良いので、成績も良い。
サボり症なところもあるが、
器用なので、サボりながらも必要な部分はしっかりこなす。
学生なのでお金はあまり持っていない。
珍しくバイトもしてないようなので、個人の収入は全くない状態だが、
学生で実家暮らしなので、大して問題はなさそうだ。
デート費用は社会人である私が持つし、2人の間はそれで成立している。
学生の時は時間はあるが金がなく、社会に出ると時間は無いが金はある。
というようなコトがよく言われるが、
一般的に、誰しも学生時代が終われば嫌でも働かなければならない時が来るのだから
働かなくても済む時は無理に働かなくても良い、というのが私の持論である。
そんな私が、社会に出てから、早7・8年が経った。
高校生の時、病気で受験に失敗してしまったが、
大学にはなんとか入って、4年間必死に頑張った。
看護学生は、勉強もだが、何より実習が厳しい。
友達は、実習中にギックリ腰を発症してしまい、
実習が続けられず、それが元で留年した。
決まった期間に、決まった実習をこなせないと、認められないのだ。
指導に入る看護師が厳しいコトも多く、とにかく大変である。
そんな大変な学生時代を経て、無事に目標だった看護師になるコトができ、今も続けている。
学生時代から頑張っているコトは他にもある。
看護学生の時は、倶楽部でボランティアをやっていた。
キッカケはなんとなくで、
ボランティア活動は、看護に繋がる部分もあって勉強になるだろうという程度だったが、
頑張って続けていると、色々と仕事を任されるようになり、
気付くと私は部の中核メンバーになっていた。
ボランティアグループで、特に大学のサークルの類になると、
所属はしているが、あまり活動していないという人が多い。
そんな中にいると、ただ活動しているというだけで、大きな役割を担うようになるコトは少なくない。
私自身は、ただ活動しているだけの人ではなかったつもりであったし、
部の中で責任ある中核メンバーに選出されるのは必然だった。
学校卒業と共に、部も卒業となったが、
活動自体は細々と続けていた。
仕事は忙しいし、他にやりたいコトもあったので、学生の時ほどではなかったが、
人に「やっている」と言える程度には継続していたつもりである。
付き合って1年以上経つ今の彼氏とも、活動を通して知り合った。
歳は10近く離れているので、かなり下の後輩というコトになる。
性格が良く、真面目で堅実なところに惹かれた。
見た目も悪くなく、知り合ってしばらくして男女交際に発展した。
最初はその年齢差に抵抗があったが、それはスグに気にならなくなり、
楽しい日々を過ごしていた… ハズだった。


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「はぁ? 何それ? アンタそんなコケにされて悔しくないの?」

普段は人に悩みを打ち明けたりしない私だが、親しい友人に珍しく相談を持ちかけた。
詳細を話してスグ、彼女は私を委縮させるのに十分な声量でまくしたてた。

「S子が不憫すぎるよ。 そんな男、捨てちゃえば?」
『いや… そんなつもりは無いのよ。 ただ、もう自分の中では消化しきれなくなっちゃって…。』
「私だったら、絶対無理だわ。」

そう言って、友人は険しい顔をしたまま手を組んで座り込んだ。

私が話したのは、自分の彼氏のコト。
性格は悪くないのだが、温室育ちなのかイマイチ人の痛みが分からない。
共通の知り合いには、彼は無神経だと暗に批判されたコトもある。
先日、私は彼に仕事を否定された。
「看護師って夜勤とかあるよね? 結婚したら夜家を空けるコトもあるワケだ。
 ん~… 俺はそういうの無理だなぁ~…。。」
それが彼の考えならば、仕方がない。
しかし、腑に落ちない部分はある。
私は彼に看護師を目指した理由を話したコトがあった。
人には言いたくない話で、彼氏のコトを信頼しているからこそ、話した。
ちゃんと理解してもらえた。
そう思った。
だが、そうではなかった。
彼が知らない、看護師になるまでの努力・苦労もある。
私の中には、仕事に対する思い・熱意もある。
それを、全て否定された気分だった。

また、別の日には、お金のコトも指摘された。
「今は格差社会で、夫婦共働きの家庭が、妻が専業主婦の家庭の1.5~2倍らしいよ。」
続けて彼は、私の収入へと話を展開する。
「S子の月収○○万だったよね? 厳しいかなぁ…。 夜勤もアレだし、やってけるかどうか。」
----- えっ…
私は唖然とした。
「例えば、俺が働けなくなった時とかさぁ、S子の収入に頼るコトになるワケだし…」
彼には、持病がある。
今は落ち着いているし、症状が出る可能性は必ずしも高くはないが、
場合にによっては、一時的に働けなくなる可能性もある。
だから、この心配は分かる。
----- だがこの言い種は…
あまりにも私に対して失礼ではなかったか。
彼は、働いておらず収入はほぼ無いと言って良い。
財布にお金が入っていないワケではないが、
生活は親に頼っているし、私との行動する際も私の財布の状況がカギを握っている。
そういう環境にいるコト自体は全く否定しない。
むしろ、その方が良いとさえ思っている。
私は彼に、お金を出すコトを強要されたコトはないし
私も、彼に使わせたくないと思っているし、好きでお金を出している。
だが、である。
そういった状況下にありながら、
他人の収入--よりによって自分に金銭的な恩恵をもたらしている人間の--を貶すコトができる人間がいるコトに
私は驚愕した。
私が怠け者で、働いていない人間であれば分かる。
働かず収入が無いコトを否定するのなら、その主張は妥当だ。
しかし私はそうではない。
フリーターを辞めて定職について欲しいという意見であっても分かる。
しかし私はそうではない。
酒や煙草も一切嗜まない。
派手に着飾るコトもない。
夏や冬に冷暖房器具を使うコトすらない。
友人と遊びに行くコトすら、殆どないのだ。
食費などの生活費以外で、最近自分自身にお金を使った記憶もない。
主に使ったのは彼と2人での活動にぐらいである。
私の金遣いが荒かったり、浪費癖があったならば、そこを指摘されるのは理解できる。
だがやはりそれもない。
仮にあったとしても、それを見止められたコトはないハズだ。
さらに、続けて彼は言った。
「大学があまり良く無かったんじゃない? いいとこ出てればもうチョット…」
これには愕然として気を失いそうになった。
私は病気で受験を失敗し、思った大学に行けなかった。
その時の辛さを涙ながらに語ったコトもあったのに。
彼は何も聞いてくれていなかったのか。
私が、ずっとコンプレックスを抱いていたコトを
強いコンプレックスを抱いていると知りながら
平然と指摘してきたコトに驚きを隠せなかった。
彼から出たのは、近しい人だからこその言葉でもあるだろう。
自分が働き出せば、自然と自分の方が稼ぎが大きくなるという自負もあるのかも知れない。
そもそも、本人は将来を真面目に考えているだけで
悪意を持って言ったワケではない。
私にはそれが分かる。
それでも、
それでも、
私の心には大きな傷が残った。
私の今までの努力や、思いや、様々な積み重ねが、
顧みられるコトなく唾棄された。
仕事に対する意欲を完全に喪失した私は、
明日から何をモチベーションに頑張っていけば良いのか。
拠り所を失った心の置き場を何処に求めれば良いのか。
そんな心情を抱えたまま苦痛な日々を働き続け、
そうして何とか稼いだお金を彼との時間に使い、
そしてまた、彼に仕事とお金のコトで否定される。
一体、
何の為に生きて来たのか。
何の為に生きているのか。
私のスリープレスナイト(眠れない夜)が始まった。


---------------


無自覚な悪意ほど、タチの悪いモノはない。
友人が指摘するのも、それである。

「まだ若いから仕方ないとか、そういうんじゃなくてさぁ…。
 経験とか年齢の問題じゃないじゃん。
 自分のコトばっかりで、そもそも一緒に協力してやっていこうって気が無いよね。」

最近彼氏と別れたトコである友人は、
自分のコトのように雄弁に語る。

「結局、自分にとって相手は自身がよりよく生きる為のツールでしかなくって、
 ツールでしかないから、簡単に取りかえれるワケでしょ? 今まで築き上げた関係も軽く捨て去って。」

友人はずっと憤懣遣る方無いという表情をしている。

彼から、付き合い始めに言われたコトがあった。
「同じぐらい良い娘が他にいて、もしその娘がS子より可愛かったら…」
-----私と別れると言うのか!
「俺はまだ若くて将来もあるし、あらゆる可能性を否定したくないから。」
胸の奥で、重く鈍い音が響いた気がした。。
彼の言ったコト、それ自体はごくごく合理的に考えれば理解できない話ではない。
そうなっても、私は何も文句は言えない。
男女関係とは、そういうモノだからだ。
だが、何故それをわざわざ口にしたのか。
男女交際において、2人の関係の黎明期に言うべきコトであったか。
それでも、今となっては、その発言の整合性は取れている。
彼の主張の根本にあるモノは常に一緒だからだ。
彼にとって、交際(結婚)相手は、ツールである。
自分がより良く生きる為の道具であるから、
より便利なモノが見つかれば、当然それと取り換える。
ツールとして見るから、相手の働き方や収入というのは非常に重要で、
相手がどうこうではなく、自分がよりよく生きる為には改善を求めるし、
それができなければ、いつでも捨て去る用意があり、新しいモノと交換するのを厭わない。
ツールだから、今まで築き上げてきたものや、2人の関係性は考慮に値しない。
たとえ道具でも長く使えば多少の思い入れぐらいは残るであろうが、それとて特筆すべき程のモノではない。
より良い生活の為ならば。
ただ、そんな彼とて狂人ではない。
人としての心は当然ある。
交際(結婚)相手はツールであっても
実際に目の前にいるのは紛う事なき人間であるから、罪悪感は残る。
その罪悪感を薄める為の免罪符として、
他に良い人がいれば乗り換えるという自らのスタンスを、本人の前で高らかに明言するのだ。
捨てるに際して、「だから俺は前から言ってたよね」という具合である。
ツールであるから、
相手が自分にとってどれだけ有益であるかを突き詰めるが、
自分が相手にとってどれだけ有益であるかは示さない。
相手に自分の欠点を受け入れるよう求めるが、
自分は相手の欠点を受け入れる用意がない。

存在自体を認められない感覚に陥った私の、
スリープレスナイトは続いた。


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私の相談を聞いた友人が遂に発狂したのは
また別の話の時だった。

彼氏とまた別の私の親友・A子が知り合うコトがあった。
ややこしい話で、彼はA子が私の親友であるコトを知っていたが、
A子は彼が私の交際相手であるコトを知らなかった。
元々、私は周りの誰にも言っていなかったからである。
その後、A子が私の彼氏をデートに誘うという私にとって大きな事件があった。
そのコトについて彼から連絡があった。
「あらゆる可能性を否定したくない俺としては、行きたいと思うんだが、どう思う?」
私は開いた口が塞がらず、徐々に速くなる心音を止めるコトができなかった。
驚くべきは、彼が丁度レポート提出で忙しいと言っていた時期に
私と会う時間はさておいて、私以外の異性とのデートに行くかどうかを検討していたという事実だ。
先に断っておくと、
考えた末に、私に予め断りを入れたようとしたところが、
彼の人の良さと悪意の無自覚さの証明である。
悪気はない。
それはそうだ。
以前から、いや、最初から、
私に対しては目の前に免罪符を提示していたのだから。
彼は「自分に置き換えたら嫌だと感じたからS子に確認しようと思った。」と言ったが、
私からしてみれば、全く置き換えられていない。
その無自覚な行為が、私と10年来の親友との仲を完全に引き裂き、
それぞれの人生に取り返しのつかないネガティヴな影響を与えてしまうというコトが本当に分かっていたら、
彼の親友と私との間に同じコトが起こるような状況を本当に想像できていたら、
私に確認を取る前に答えは出ていたハズである。
私は、彼がしようとしていたコトがどういうコトなのか、
敢えて分かりにくく説明すると同時に、彼に行く許可を出した。
それに対し、彼は泣きながら断る決断を下した。
それでその場はおさまったように見えたが、
私は未だに、親友A子と以前のような感覚で会うコトが出来ないでいる。

気持ちは晴れないままその日は相談を終えて友人と別れ、帰路につくコトにした。
スリープレスナイトが待つ家へ、薄暗い夜道を静かに歩いた。


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実は、彼も私のコトで悩んでいる。
そのため、周りの友人に相談している。
彼の友達はこう言う。
「今の彼女のままで大丈夫なの?」
「そんなオバサンとは別れちまえよ。」
私が相談した友人が吐く言葉と比べても、大差は無い。
彼がもちかける相談が
彼の友人の言葉を介して彼に戻る時、
彼の中にある、私と共に歩むかも知れない未来への疑念は増幅する。
そしてまた思い悩む。
彼の悩みも深い。
彼は、本質的には悪い人間ではない。
私のスリープレスナイトの要因になっているものが、
彼の全てではないのだ。
真面目で、堅実で、頭も良いから話せば分かる。
決して冷徹な人間ではない。
人並みか、それ以上の愛も優しさも持っている。
しかしそれとは全く別の場所に、
高いプライドと、それを後ろ盾にした傲岸さを持ち合わせており、
そこが、近しい人を量らずも傷つけてしまうだけなのだ。
年齢差をはじめとして、彼には最初から懸念があった。
だから最初のウチから免罪符を提示し、
いつでも私に捨て去る可能性を示し続けてきたのだ。
それを受けて、私は、
自分に問題があると常に思い続け、改善の余地がある部分は改善に努めてきた。
しかし、改善しようがない部分もある。
年齢や外見、体格も然り。
さらに彼は、私の家族までも否定するのである。
例えば我が家が莫大な借金を抱えているならば、それを非難される謂れはある。
だがウチはそうではない。
私の家族は、何もしていない。
だがその、何もしていないというコトが詰られる。
ただただ、それぞれがそれぞれの人生を生きているだけであるのに。
しかし、彼の思考になってみれば分かる。
相手にとってツールでしかない私の、その家族はツールの付属品でしかない。
ツールの使い勝手を悪くする付属品であれば当然否定する。
我が家の常識が世界の常識となっている彼の思考の上では、
知らないモノ、見たコトが無いモノ、分からないモノは、
全て、非常識である。
それ故、自分が確認したコトのない家族形態に出会ったら
その存在を思考の中で整理するには、
否定以外方法が無いのだ。
相手は自分の家族を認める必要があるが、
自分は相手の家族を認める必要が無い。
私の友人は、この感覚を「エゴイスティック」とこき下ろした。
改善しようがない点を先に挙げたが、
もちろん、私が抱える問題の中で、
未だ及ばないが努力で解決できる部分も大いにある。
私は、独り暮らしが長くなり、生活が乱れ気味である。
元々、自分自身に世話を焼いてやる必要をあまり感じないタチの人間であるせいか、
自分の為に食事を作る気にはならないし、綺麗に着飾ったりするコトもあまりない。
自分にあまりお金を使っていないコトは、先に述べた通りだ。
生活の乱れについて言えば、日々のスリープレスナイトもまさにそれである。
彼氏は、生活の乱れも良しとしない。
それ自体は、ごくごく一般的な主張であるが、
このスリープレスナイトに関しては、努力で改善できるモノではない。
しかし、それは認められないのだ。
認めてもらうには、改善するか、原因を究明して弁明するしかない。
だが、究明した原因を彼に伝えるコトで、
彼への悪影響が懸念される場合は、その限りではない。
それでも、彼から、スリープレスナイトの原因を突き詰められ、糾弾される。
否定されたスリープレスナイトは、
翌日のスリープレスナイトを呼ぶ。
待っているのは永遠とも呼べる長い夜。
座したまま、遥か遠い夜明けを待つ。
私のスリープレスナイトの原因を、
彼に話すコトで、彼にもスリープレスナイトが訪れたらどうすれば良いか。
そんなふうに考えれば、
私のスリープレスナイトは終わらないし、
彼にスリープレスナイトの原因は告げられない。
さらに、彼はこうやってネガティヴィティに陥るコトも良しとしない。
前向きな自分の思考を汚されては困るからだ。
傍らに置いておくツールのせいで、
自らの明るいハズである未来に陰りがさすコトはあってはならない。
私は苦悩し、現実逃避する。
また無意味で楽しい無駄な時間へと自らを誘うのだ。
しかし彼は、私の最後の砦となった無駄な時間さえも否定する。
合理的な人間だから至極当然である。
スリープレスナイトは終わらぬまま、夜が明けた。


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彼は、プライドが高い故に、
能力が高く優良な人種である自分には、
必ずよりよい生活が保障されるハズだと信じ、
人の心を唾棄してでも、損得勘定最優先で伴侶を選ぶ。
彼が考えるのは、2人の将来ではなく、自分の将来。
自分1人の未来と、その未来で自らの傍らに置いておくべきツールの選定にのみ、苦心している。
人間関係に悩んでいるワケでは決してない。
むしろ、対人関係においては、利の大小を計るコトを至上としているため、
一般的な人間関係の概念は率先して破壊する。
そんな、無意識下で彼女を認知しない彼とて、
意識下では相手の幸せを願うが、彼女に幸せが訪れるハズはない。


彼女は、過去に縛られて動けない。
思考が制限されて動けない。
自らを律するコトができない。
人として生きるコトができない。
彼女は彼の幸せを願う時、
自ら身を引くコトを厭わないが、
彼が理想の女性に出会う想像ができない。
仮に理想の女性に出会ったとしても、
彼がその女性に見限られない想像をするコトができない。


彼は、求め続ける。
より良い利害関係を。

彼は、求め続ける。
ただただ分かりやすい良さを。

彼は、求め続ける。
自分を受け入れる存在を。

彼は、求め続ける。
より良く生きる為の便利なツールを。


彼は、認めない。
自分が知らない世界を。

彼は認めない。
彼女を、パートナーとして。

彼は認めない。
彼女と、その家族を。

彼は認めない。
彼女を、1人の人間として。




    - 未完 -





※この物語はフィクションです。
  実在の人物・団体とは一切関係がありません。



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